熊本地震の際、ひなみ塾は「ひなみ食堂『おやびん亭』」となり、各地の協力者が届けてくださった支援物資を使わせていただいて、新鮮な近海魚の刺身からトンカツまで、「元気の出る食事」を一人でも多くの方々に提供すべく尽力いたしました。当初は地震によるショックから表情が強張っていた子供たちの顔が日増しに明るさを取り戻していったことは、今なお鮮明に残っている思い出であると同時に、食の力や食育の大切さを痛感させられる経験となりました。そこで、学校（ひなみ塾）と映画（HINAMI）に加えて「食」を事業化することにし、「ひなみ食堂」と名づけました。
ひなみ塾では、地震後直ちに、「こくごとさんすう」「国語と数学」の2クラスで食育講座を行うようになりました。いずれのクラスでも、塾生の希望を募りつつ、おいしくて体によい、本格的な料理にチャレンジしています。
主対象：小学校高学年（4年生～6年生）
主対象：中学生
ひなみ塾やHINAMIの映画づくりでは、毎年恒例の大忘年会、卒業記念パーティ、映画関連の打ち上げなど、全てのイベントの食事を参加者有志で手作りします。また、「カレーの試食会」などのメニュー開発イベントも通年で行い、食のコミュニティを形成しています。
ひなみ食堂「おやびん亭」の常設に向けて、現在は土曜日の午後に希望者が集まり、「準備→調理→食事→後片付け」の全てを自分たちで行う、「みんなでつくって、みんなで食べる」という理念が形となった「体験型食堂」をオープンしています。
